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当時ボクは高校生。それまではゲームは居間のテレビでプレイしていたんですが、やがて自分の部屋を持ち、高校に進学する頃には自室にテレビを設置するようになりました。

この「自分の部屋」+「テレビ」+「ゲーム」のドリームコンボをどれほど待ち望んだことか…!高校生といえば思春期真っ盛り。これでようやく親の目を気にせずにあんなゲームやこんなゲームができるぞ!と期待に胸を膨らませるボク。

そんなボクには、一人でゆっくりやってみたいゲームがありました。

 

 

こんな姿、見られたくない…


そのゲームというのが『シーマン〜禁断のペット〜』。ドリームキャストで発売されて、その独特のゲーム性が世界中で話題を呼び一時ブームにもなったペット育成シミュレーションゲームです。

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育成シミュレーションなんて別に家族の前でも出来るんじゃん?と思われるかもしれません。従来のペット育成モノでしたらそうかもしれませんが、残念ながら『シーマン』はそういうわけにはいきません。その原因はゲームの最大の特徴である「音声認識システム」の存在です。実際にペットであるシーマンに話しかけることで会話を行い、コミュニケーションをとることができるのですが、このゲームのキャラクターに話しかけるという行為が

なかなか恥ずかしい。

最近では音声認識機能のあるスマートフォンや家電製品が普及しており、抵抗は少ないかもしれませんが(ボクは未だに恥ずかしくて人前でSiriが使えない)、当時はまだまだ珍しい機能だったし…。

友達とワイワイやる分には良いんですが、一人で本気でプレイする姿は正直誰にも見られたくありませんでした。別に変なことしてるわけじゃないんですけどねぇ。

しかし、日にちが経つにつれ、「音声認識システム」に対する抵抗感も大分気にならなくなり、スムーズに音声を認識させるコツも掴み、次第に快適なゲームを楽しめるようになりました。

なったのですが…。

 

 

あんた、毎晩なにやってんの?


「なんかいつも一人でボソボソ喋ってるようだけど…毎晩なにやってんの?」ある時、心配そうな顔をした母親からそう尋ねられました。毎夜毎夜ボクの部屋から聞こえてくる「お〜い、シーマン」という呼びかけが不気味に聞こえたんでしょうね…。

しかも「音声認識システム」も感度があまり高くないので、はっきりと呼びかけなくてはシーマンは反応してくれないので、「独り言のレベルじゃないな」と思ったことでしょう。

ボク:「いや、ゲームやってんだよ」
母:「あんた、ゲームに話しかけてんの!?」
ボク:「最近のはそういうゲームがあるんだよ」
母:「そんなわけないでしょ〜!」
ボク:「いや、だから〜…。」
母:「お父さん!お父さんもちょっと来て!」

 

 

 

いっそのことゲームしているのを見せようかと思いましたが、君の悪いシーマンを見せたら余計に心配されるだろうなと判断、やめました。ビバリウム(開発元)め、とんでもないゲームを作ってくれたもんだ!

この誤解を解くのに実に長い時間かかりました。新しすぎるゲームというのも考えもんだなぁと、つくづく思いました。